アキューの冒険 リノンの受難
4
ふと横を見ると、アキューは気絶していた。
気絶した顔も、ちょっとマヌケだが可愛い。
って、気絶? 何をしても覚えてないよねぇ……
一世一代のチャンスですよ! 奥さん!
そんな妙な言葉と共に、僕の頭に妄想が浮かぶ。
イケナイと分かっていながらも、僕の頭にはもう一つの事しか浮かんでいなかった。
「アキュー、起きて……」
アキューの尖った耳に、そう呟く。パタパタと微かに動かす耳の先端を、僕は軽く噛んだ。鈍いアキューは目を覚まさない。
僕は、アキューの首筋に唇を這わせた。そして、軽く舌先で舐める。
こちらは反応があった。
「んー、リノンちゃあん……」
返事はするものの、まだ目は開けない。
僕は、我ながら思いきった行動に出た。
「起きて、アキュー」
そう言いながら、アキューの胸に手をやる。フカフカした胸に、はっきり言って脳味噌がふっ飛んだ感じがした。
「アキューおはよ」
僕はそう言いながら、目を覚ましたアキューの唇にキスをする。
「んにゃっ、おはよ、リノンちゃん。ここ、どこ?」
僕はそうたずねられ、天井の方にポッカリと開いている穴を指差した。
「あそこから落ちてきたんだよ、僕たち。大丈夫、痛いところない?」
アキューは天井の穴を見つめた後、僕の顔をみてうなずいた。
「この羽がクッションになってくれたんだねー。リノンちゃんこそ、痛いところない?」
僕は笑顔を浮かべてうなずいた。
「ところでアキュー、僕のこと好き?」
唐突に切りだした話に、アキューはキョトンとした表情になった。そして、素直に答えてくれた。
「ダイスキだよぉ」
「へぇ、どのくらい?」
思わず意地悪な質問をしてしまった。ところが、アキューは飛びきりの笑顔でこう答えた。
「世界イチっ!」
も、だめだ。
僕の意思は固まってしまった。
「嫌われてもいいや」
「なんか言った? リノンちゃん?」
僕は、普通にアキューを押し倒していた。腕を押さえつけ、何も言わずにキスをする。
そのキスの仕方が、いつもと違うことに気づいたんだろう。アキューは少し抵抗した。
「リノン、ちゃん?」
僕はアキューの問いかけを無視して、彼女の首筋を舐める。そして、服の上からそっと胸に触れ、軽く指を食いこませる。
「リノンちゃん、変だよぉー。どうしたの……」
僕の眼下には、ちょっぴり不安そうなアキューの顔があった。
「変じゃないよ。アキューがいけないんだから。こんな所に僕を誘いこんで」
「えーと……うーんと、よく分からないけど、リノンちゃんが喜ぶんだったらいいや」
いいんだ。そーか、いいんだー。
僕の頭上で天使がラッパ吹いた。
アキューの体に、ゆっくりと重みをかけてゆく。それからアキューの着ているチューブトップの服の裾から手をしのびこませる。
柔らかく、サラリとしたアキューの胸の感触に、思わず息を飲んでしまう。ふにふにとした感触をしばらく楽しむ。
「リノンちゃ……なんか、気持ちイイ」
「それは良かった」
アキューがあんまり正直なもんで、思わずほのぼのとしてしまう。
んー、アキューのジーパンのボタン外し難い……スカートとかだと楽なんだけど。
僕が手間取ったせいか、それとも体に重みをかけすぎたせいか……
「リノンちゃん待って、ヤダ」
アキューはそう言って僕を押しのけようとする。でも、今日は引かないもん。
「だめ。待ってあげない」
嫌われてもいいんだもーん。
僕は頭の中で頑固になっていた。
と言うより、ほとんど男のプライドだ。ここで引いたら、次いつにチャンスが来るかわからない。
「やだやだっ!」
アキューはそう言って、突っぱねる。
ちょっとそれを見ていたら、悲しくなった。
「僕のこと、嫌いになった?」
「違うの! 痛いの」
まだ入れてもないのにー?
くだらないツッコミを自分に入れる。
「どこが、痛いの?」
涙目になっているアキューを、僕は引っ張り起こした。
「背中に、何か当たってるの。それが痛いの」
アキューはそう言って、背中を見せる。
確かに、背中に何かがあたっていた跡がある。赤く円形状に腫れている。
「えーと、この辺だっけかなぁ」
アキューはそう言って、自分が寝転んでいた辺りの羽を掻き分ける。
アキューが寝ていた辺りから、白くて丸い先端が姿を現した。
「これが原因かな?」
僕は少し憎々しげに言った。だって、せっかくの雰囲気をぶち壊しにした犯人だ。
「これなんだろ?」
アキューは言いながら更に羽をどかした。辺りに羽が舞い散り、徐々に頭角を現してきたそれは――
本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム
| さまざまな報酬パターン
| 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット
| ライブチャット「BBchatTV」 無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV]
| 最新ニュース
| Web検索
| ドメイン
| 無料HPスペース